貸借対照表
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)は、ある時点での財産状態を表す書類です。
「何を持っているか(資産)」「誰から借りているか(負債)」「正味の財産(純資産)」がわかります。
💡 貸借対照表って何?
貸借対照表は、特定の日(通常は年度末)における財産状態を表す書類です。
英語では「B/S(Balance Sheet)」と呼ばれます。
貸借対照表の基本構造
貸借対照表は、左側と右側に分かれています:
左側(借方):資産 ← 何を持っているか
・現金、預金、売掛金、商品、固定資産など
右側(貸方):負債+純資産 ← どこから調達したか
・負債:借入金、買掛金、未払金など(返す必要があるお金)
・純資産:資本金、利益剰余金など(返さなくていいお金)
必ず:資産 = 負債 + 純資産
📝 貸借対照表の例(簡略版)
| 資産の部 | 負債・純資産の部 | ||
|---|---|---|---|
| 流動資産 | 流動負債 | ||
| 現金 | 50,000 | 買掛金 | 100,000 |
| 普通預金 | 1,000,000 | 未払金 | 50,000 |
| 売掛金 | 200,000 | 固定負債 | |
| 固定資産 | 長期借入金 | 500,000 | |
| 車両運搬具 | 800,000 | 負債合計 | 650,000 |
| 純資産の部 | |||
| 元入金 | 1,000,000 | ||
| 当期純利益 | 400,000 | ||
| 資産合計 | 2,050,000 | 負債・純資産合計 | 2,050,000 |
📖 貸借対照表を表示する
-
「貸借対照表」画面を開く
画面上部のメニューから「帳票・報告」→「貸借対照表」を選びます。
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表示条件を選ぶ
以下の条件を設定できます:
- 会計年度:表示したい年度を選ぶ
- 基準日:通常は年度末(12月31日など)
- 比較:前年度末との比較を表示
-
「表示」ボタンを押す
条件を設定したら「表示」ボタンを押します。
貸借対照表が表示されます。
👀 貸借対照表の見方
資産の部(左側)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 流動資産 |
1年以内に現金化できる資産 例:現金、預金、売掛金、商品、前払費用 |
| 固定資産 |
1年以上使う資産 例:車両、機械、建物、土地、ソフトウェア |
| 繰延資産 |
将来の費用として繰り延べているもの 例:開業費、創立費(個人事業主はほぼ使わない) |
負債の部(右側上)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 流動負債 |
1年以内に返済する必要があるお金 例:買掛金、未払金、短期借入金、預り金 |
| 固定負債 |
1年より先に返済するお金 例:長期借入金 |
純資産の部(右側下)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 元入金 | 個人事業主が最初に投入した資金+過去の利益の累計 |
| 当期純利益 | 今年度の最終的な利益(損益計算書からの転記) |
純資産 = 正味の財産
純資産は、資産から負債を引いた金額です。
つまり、「返す必要がない、本当の自分の財産」です。
純資産が多いほど、財務状態が健全です。
純資産がマイナス(債務超過)の場合、危険な状態です。
✅ 財務の健全性をチェック
貸借対照表から、事業の健全性を確認できます。
チェックポイント
1️⃣ 流動比率(りゅうどうひりつ)
計算:流動資産 ÷ 流動負債 × 100
短期的な支払い能力を示す指標。
目安:
・100%以上:健全
・100%未満:支払いが厳しい可能性
2️⃣ 自己資本比率(じこしほんひりつ)
計算:純資産 ÷ 総資産 × 100
どれだけ借金に頼らず経営しているかを示す指標。
目安:
・50%以上:優良
・30〜50%:普通
・30%未満:借金が多い
・マイナス:債務超過(危険)
3️⃣ 固定比率(こていひりつ)
計算:固定資産 ÷ 純資産 × 100
固定資産を自己資本でどれだけカバーできているか。
目安:
・100%以下:理想的
・100%超:固定資産を借金で買っている
❓ よくある質問
答え:仕訳に入力ミスがあります。
貸借対照表は必ず左右の合計が一致します。
合わない場合は、どこかに入力ミスがあります。
試算表で「借方合計=貸方合計」になっているか確認してください。
答え:債務超過の状態です。早急に改善が必要です。
純資産がマイナスということは、
資産より負債の方が多い状態(債務超過)です。
対策:
・利益を出して純資産を増やす
・事業主が追加で資金を投入する
・借入金を返済する
・専門家(税理士、中小企業診断士)に相談する
答え:年度末と、必要に応じて月次で作成します。
必須なのは年度末(12月31日など)の貸借対照表です。
これは青色申告決算書に含まれています。
月次で作成すると、財務状態の変化を把握しやすくなります。
銀行融資を受ける場合は、月次貸借対照表の提出を求められることもあります。
答え:見ているものが違います。
損益計算書:
・期間の成績(1年間でいくら儲かったか)
・フロー(流れ)の情報
貸借対照表:
・ある時点の財産状態(年度末に何を持っているか)
・ストック(蓄積)の情報
両方を見ることで、経営状態を正しく把握できます。